2017年9月10日日曜日

【宝くじ】 宝くじを「数学的に」当てる唯一の方法

最も買うのが簡単で最も勝つのが困難なギャンブル、宝くじ。


今回はその法外に購入者が負ける構造を非難するだけでなく、パワースポットのようなスピリチュアルに逃避するわけでもなく、「数学的」に宝くじを当てる戦略を考察します。


宝くじに必要な知識と理論は全てこの1記事に詰め込みました

多少頭を使いますが、お役に立てれば幸いです。


◇◆◇◆◇◆


前提1 : 宝くじが当たる確率


先ず、数学的に考察するためには前提が必要です。

お祈りや普段の善い行いなど「神秘的な力」は考慮せず、あくまで「確率」を使用します。


その宝くじが当たる確率について、以前このブログに書いた記事(ジャンボ宝くじの1等確率は「東京都に1人」 )では深堀りしましたが、ここでも再掲します(確率は「ジャンボ宝くじ」の数字を使用)。



・1億円:1000万分の1 (確率0.00001%)


※東京都民が全員買っても1人しか当たらない


・10万円:1万分の1 (確率0.01%)


※交通事故で死亡する確率と同じ


・3000円:100分の1 (確率1%)


※あなたは今までの人生で「100人に1人」になれたことはありますでしょうか?


・300円:10分の1 (確率10%)


※元が取れる確率ですら10分の1



この数字を自分の頭で消化してから次に進んで下さい。

ちなみに数学では確率5%以下の事象は「起こらない」と考えられます



◇◆◇◆◇◆


前提2 : 宝くじの控除率は約55%


前提1の確率がなぜここまでヤクザ顔負けのぼったくりなのか。

言い換えれば、なぜあなたがこれだけ宝くじを買っても一切かすりもしないのか。


それは、宝くじとは「夢を買う」のではなく、あなたが悪いイメージを抱いているかもしれない競馬や競艇よりも断トツで劣悪な「ギャンブル」だからです。


そのギャンブルで最も重要なことの1つが「控除率」です。

当然どんなギャンブルも主催者がおり、我々参加者は手数料を払います(実はあらゆる商売も同じ)。

簡単に言えばこの手数料をどれだけ主催者が取るか、が控除率です。


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 この「控除率」についても以前の記事(小学生でも知るべき「控除率」一覧と「試行回数」 )で深堀していますが、改めて述べます。


・宝くじ:約55%


・競馬、競艇、競輪、オートレース:約25%


・パチンコ:約15%


・カジノ:約5%


・株:手数料+利確の約20%(税金)


・友人との麻雀:場代



つまり、皆様が「悪い、負ける、騙される」イメージを持つ競馬の倍以上、宝くじは不利なのです。


宝くじの別名は「愚か者への税金」と言われています。


◇◆◇◆◇◆


宝くじの唯一の(そして最強の)魔力


皆様の中にも宝くじの暴利を聞きかじった人がいると思います。

しかしそれでも宝くじを買ってしまう魅力。


白状すれば、ここまで合理的に投資やギャンブルは無論、人生のポートフォリオを設計している私自身ですら、宝くじには1つだけ魅力を感じてしまいます。


それは、1億円が一気に手に入る手段が宝くじ以外にほぼ無いことです。


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本編では、人間にとっての1億円を考察しながら、ある程度までは確実に「当てる」ことが可能である(数少ない)宝くじ戦略、そして確率や統計を使った「宝くじの全て」を因数分解してお伝えします。


注意点は、本記事は投資や競馬のように「勝て得る」をご紹介するのではなく、徹底的に「思考」で深堀りし、宝くじの戦い方はこれしかないをお伝えします。

儲け話ではなく(そんなものが実在するかは証明できませんが)、知的エンタメです。


けれどきっと、盲目的に宝くじを買う人をただ盲目的に批判するだけの賢ぶった人たちより、宝くじが少しだけ楽しくなるかもしれません。


なるほど、夢を買う。


夢を抱けるわずかな期間にわくわくを味わえるなら、確かにそれはエンタメになり得ます。

しかし、ありとあらゆる夢の周りに、「夢を叶える方法」をエサに夢追い人を貪ろうとする輩が充満します。


あなたにはこの世界が科学と霊、どちらの世界に映りますか?

前者に映る方に、この記事が武器になれば幸いです。


続き (note)



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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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